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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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このところ、当ブログをのぞいてくれる数少ない人のなかに、「山口 彊」(やまぐち・つとむ)氏の名前で検索し、訪問された方が何人かいたようだ。少し前になるが、1月7日付の読売新聞コラム「編集手帳」を読んだ方がたかもしれない。
たしかな日時はわからないが、その山口さんが亡くなられた。1916年3月生まれの氏は、アナゴンの父と同年代といってもいい(父は、1915年10月の生まれ)。単に一冊の本を通して知っているだけで、一面識があるわけでもないが、なんだか他人のような気がしない。書店でたまたま目にした、山口さんが91歳のときに書かれた『二重被爆』は、一読してさまざまな感慨と啓発をもたらしてくれた。この人の経験した驚愕の事実はもとより、なによりも、活字の背後から湧きあがってくる、著者の「勁さ」と「若さ」に圧倒されたのだった。 人間は、環境がどうであろうと、いくつになろうと、心根次第でみずみずしい生をまっとう出来るのだという、勇気を与えてくれる記録でもある。 一人でも二人でも、この書に縁する人が増えるならとてもうれしい。 「掌(て)握り たのしき夢をみるべしと 痴呆の妻の手の平(ひら)ぬくし」(山口雀陵・吟) そしてきょう1月12日は、その父が亡くなってからちょうど40年となる日。
by dra-wkw
| 2010-01-12 17:20
| 日常
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