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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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◆若松孝二 監督 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)DVD』(CCRE)2008公開
◆掛川正幸 他 編 『若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(朝日新聞出版)2008 若松作品は、190分におよぶ長丁場。日曜日の午後に、何回かに分けて見ようと思って再生ボタンを押したのだが、結局夕方近く、一気にエンドロールまで画面から目を離すことができなかった。見終わってからも物足りなさというか、焦燥感がつのる映画だ。 感想を一言で述べることなどできそうもない。あまりに凄惨な結末ではあるが、彼らを全否定するつもりもない。 「(革命とは)他者のために、命さえ捨てることを厭わない、人間のやさしさである」とは、たしか竹中労のセリフだったと思うが、連合赤軍の若者たちも、動機という部分でその純粋さがまったくなかったわけではあるまい。この約20年後に起きた「オウム事件」も含め、愚かなリーダーに率いられた未熟な青年たち、というだけで片付けられる出来事ではない。 この映画は、これからもくり返し見ることになるか。 しかし、「勇気がなかったのだ」とは、至言ではあるが、あの状況下で、はたして彼らの中の誰かが“勇気”を表現しえたかどうか。やはりそれは結果論でしかないようにも思える。 公式ガイドブック(?)から、彼らと同世代の作家、橋本克彦の直言をメモしておく。40年近く経った今、60代のオトナとなった人物にして言える評価とも思えるが。 彼らを呪縛していたもうひとつのイメージは、ロシアや中国で行われた革命戦争であろうか。レーニンや毛沢東やカストロやゲバラであろうか。鉄砲を撃つことが革命には必ず必要だという説を鵜呑みにし、歴史も、民族性も、言語も、地理的条件も、時代も、状況も、要するになにもかも違う天地で真似ようとするなどは愚の骨頂である。革命左派が最初の山岳拠点とした「小袖ベース」は、かつて金子文子が幼い頃、半年ほどを暮らした村の中にあった。文子が小袖を離れたのは、彼らがそこに現れるちょうど60年前だ。永田たちはそれを知っていただろうか。 連合赤軍の始まりがこの場所からだったことを思うと、何か因縁めいたものも感じる。 きのうまでに買った本など。新刊2冊。『世界』は定期購読。ampから1冊と、DVD1枚。 ・堤 未果 『グラウンド・ゼロがくれた希望』(扶桑社文庫)2009 ・鶴見俊輔 『教育再定義への試み』(岩波現代文庫)2010 ・岩波書店 『世界 no.804 5月号』特集:「核なき世界」への挑戦 ・鎌田 慧 『ぼくが世の中に学んだこと』(ちくま文庫)1992 ・ドン・ハーン 監督 『DVD ファンタジア2000』(Disney)2000公開
by dra-wkw
| 2010-04-14 22:59
| 社会
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