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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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◆鶴見俊輔 『思い出袋』(岩波新書)2010
現存する思想家の、頂点に位置する一人といっていい著者が、80歳を過ぎてから、岩波の月刊PR誌『図書』に7年間にわたって連載したエッセイ「一月一話」をまとめた本。読み終えるのが惜しくて、一遍ずつ時間をかけて読んだ。哲学者が書いた文章だからというのではないけれど、これまでに何度か目にしたエピソードにも、深い味わいがある。 冒頭で語られるのはジョン万次郎と金子文子について。「世界人」にして、“無政府主義者”たるを隠さない鶴見さんらしい配慮か。それにしても、並外れた記憶力には、驚くばかり。 小学校から中学校へと、自分の先生が唯一の正しい答えをもつと信じて、先生の心の中にある唯一の正しい答えを念写する方法に習熟する人は、優等生として絶えざる転向の常習犯となり、自分がそうあることを不思議と思わない。某日某時 現在の居住地に引っ越してくる前に、しょっちゅう通っていた書店。久しぶりにのぞいてびっくり。新刊書と一緒にリサイクル本(古本)が並んでいた。ここは界隈でも大手のはずなのに、もう新刊だけでは商売が成り立たないということか。嘆息しつつ見てまわると、岩波の新書や文庫類が大量に置いてある。最近仕入れたものではなく、どこか店じまいした店舗から運び込んできたようなシロモノ。かといって古本というのでもなく、売り上げカードが挟まったまま、無造作に並べてある。一方でがら空きの棚も目立つ。書店不況を目の当たりにしたようでやりきれない。とはいえ、おかげでほしかった本も何冊か見つかった。 で、その前に寄った古本屋での2冊と合わせ、このところ以下を購入。 ●山本作兵衛 『画文集 炭鉱(やま)に生きる 地の底の人生記録』(講談社)1967 43年前の初版本を発見。明治25年生まれの元抗夫・75歳のときの著書。 ●三島由紀VS東大全共闘 『美と共同体と東大闘争』(角川文庫)2000 ●高崎宗司 『植民地朝鮮の日本人』(岩波新書)2002 To Mr. E ●山内 久 『私も戦争に行った』(岩波ジュニア新書)2000 ●メアリー・ノートン/林 容吉 訳 『床下の小人たち』(岩波少年文庫)1956 2000新版 ●小林多喜二 『独房・党生活者』(岩波文庫)1950 2010新版 久びさに、市の中心部にある県立図書館まで小一時間車を走らせる。“都会”の流れの速さにちょっとオタオタ。自分の住んでる街が、いかにスローテンポの空間なるかを思い知らされる。
by dra-wkw
| 2010-05-19 12:12
| 読書
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