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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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◆瀬戸内晴美 編 『人物近代女性史 女の一生⑥ 反逆の女のロマン』(講談社)1981
このあいだ手に入れた、今から30年前に発行された古書。 送られてきたのは、帯はついていないけれど、あまり読まれた形跡のない箱入りでとても状態のよいものだった。 全8巻のシリーズのうち、この⑥巻は、管野すが、伊藤野枝、金子文子など、6人の“反逆者”についてその評伝の概略をつづっている。カラーの口絵ページ以外にも、写真を豊富に収めているのが特長。 金子文子が獄中手記『何が私をかうさせたか』のなかで、自分と交流のあった社会主義者の実像として、仮名ながらその人となりを描いている九津見房子のことも取り上げているので、文子の手記を読んだ人なら興味がわくかもしれない。 6人の「女性革命家」それぞれを別の作家が書いているが、文子については編者の瀬戸内氏みずからが筆を執っている。 瀬戸内さんが、金子文子の伝記小説である『余白の春』を「婦人公論」に連載していたのは、1971年1月号から翌年3月号までだから、この本の文章は、その後10年近く経って書かれたものか。内容は、『余白の春』のダイジェスト版といったおもむきで、さほど新鮮味があるわけではない。でも、掲載写真には、舎主が初めて目にするものも何枚かあった。 この本でも、そのほかの関連本でも見たことのない文子の写真に出会ったことがある。それは、ちょうど50年前に平凡社から刊行された、『日本残酷物語 現代編 2 不幸な若者たち』(宮本常一・山本周五郎 他 監修)という一冊のなかで。 かなり“ビミョー”な、その一枚も含めて、今までこのブログで取り上げてこなかった金子文子のものとされる肖像を、最後にまとめておこう。どれをとっても、見れば見るほど文子のほんとうの姿が遠ざかっていくようにも思えてくるが。 金子文子という女性が、つくづく謎めいた、フシギな「主義者」であり思想家なのだという印象は、なお強まるばかり。 左上は、朝鮮渡航直後に写したとされる10歳ごろ。その右の2枚は裁判当時の新聞記事から。鉛筆によるスケッチ画は、どちらも画家の望月桂が、文子と面会した際に描いたものというが、被写体が同一人物とは思えないほど。左下は、『日本残酷物語…』に掲載されたもの。左から2番目の写真を細工したもののようにも見える。(画像は、1枚をのぞいてクリックで拡大します) ほかに読んだものは岩波ブックレットの2冊。 ◆林 京子〔聞き手〕島村 輝 『被爆を生きて 作品と生涯を語る』(岩波ブックレット)2011 芥川賞作の『祭りの場』はだいぶ前に読んだけど、『長い時間をかけた人間の経験』という小説を読んでみたい。 ◆大江健三郎、内橋克人 他 『取り返しのつかないものを、取り返すために 大震災と井上ひさし』(同)2011
by dra-wkw
| 2011-07-16 23:59
| アナキズム
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