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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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ともかく、あしたで一年・・・。
大津波によって壊滅的な被害を受けた地のひとつ、宮城県南三陸町。震災からひと月後に撮影されたという町の風景をあらためてみつめた。 撮影者は、南三陸(旧志津川町)に生まれ育った、『こども東北学』の著者でもある山内明美さんそのひと。 そして、『世界 4月号』への山内さんの寄稿、「〈東北〉が、はじまりの場所になればいい」から。 震災のあと、はじめて父の声を聞けたのは、一週間後だった。いつ途切れるともわからない不安定な携帯電話の回線の向こうで、やっと、「元気だ」と聞こえた。消防団の副団長をしている父は、巨大な地震のあと、水門を閉めに海へ向かった。地震が起きた時に水門を閉めるのが、副団長の役割だったからだ。港の手前で、津波が町を襲うなか、父は消防士に助けられたのだった。「なんとか生きのこったんだ」と父は言った。そして、「俺を助けた消防士一〇人のうち、九人が死んでしまった」と言った。言葉を失った。生き残った一人は、雪の降りしきる冷たい海を一晩中泳いで、二〇キロ先の対岸に辿り着いた。奇跡の生還だった。津波のあと、わたしが一番最初に聞いた、あの日の話。世界で起こりうる、あらゆる壮絶が、あの日、三陸を襲ったのだと思った。(p.83)2ページ目のここまで読んで、しばらく先に進めなくなった。圧倒的事実のまえには立ちすくむしかない――。けれど、それでも、「はじまりの場所」は、ここと定めるしかないのだ。 買ったのは新刊5冊。 ◆畑中章宏 『柳田国男と今和次郎 災害に向き合う民俗学』(平凡社新書)2011 ◆KAWADE道の手帖 『大杉栄 日本で最も自由だった男』(河出書房新社)2012 ◆外岡秀俊 『3・11 複合被災』(岩波新書)2012 ◆岩波書店 『世界 4月号』特集:悲しもう・・・ 東日本大震災・原発災害 1年 ◆アーニー・ガンダーセン/岡崎玲子 訳 『福島第一原発――真相と展望』(集英社新書)2012 毎日新聞に掲載された、山内さんを含む被災三県出身の識者による鼎談も必読。 ⇒〈
by dra-wkw
| 2012-03-10 12:17
| 社会
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