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「進工舍」とは
1970年に“点鬼簿”入りした舎主の実父が、生前経営していた家業の屋号。
戦前につくられた木造二階建て家屋を改装して、50年代前半に創業。事業の最盛期には、本業とはまったく無縁の、名も無き「アナキスト」の活動拠点としても、多くの人間が出入りしていた。 両親没後は、曲折をへて住む人もないまま放置されていたが、今世紀に入って解体・撤去されついに消失。 このブログは、今はないこの舎(やど)を通り過ぎた人びとを偲びつつ、「新たなアナキズム」の可能性について、極私的につづるもの。 (なお、「舎」ではなく「舍」が正式名称) (最新記事の表示は、ページトップのブログタイトルをクリック) ・進工舍・別館もあります。 ・ana_gon(進工舍の次男坊)(舎主のツイッター) ◇舎主おすすめのサイト ・アナキズムFAQ ・アナキズム図書室 幸徳・大杉・啄木 etc. ・「父」 金子文子 『何が私をこうさせたか』(部分) 青空文庫 ・朴烈義士記念館 朴烈とその妻・金子文子を顕彰する韓国の施設(ハングル表記) ・アナキズム文献センター ・竹中英太郎記念館 「英太郎と労」父子の個人資料館 ・リベラル21 ・声なき声の会 ・マガジン9 ・九条の会 ・侵攻社の少年 カテゴリ
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5月後半分のツイートをすこし校正して抄録。やっぱりこの話に終始してしまう…。
自信も実力もない人間ほど、外に権威を求め、ことさらにそれをカリスマとして崇め奉る。そして、いかにそのカリスマと自分が近しいかを演出することで、「パン屑拾い」(©竹中 労)に精を出す。 胆力のないヤツほど実態不明の権威にすがりつく。そして、それらの脳内深部に宿るのが天皇制信仰。「聖家族」の優しさや施しは、事の隠蔽に加担することはあっても、本質を炙りだすことはない。 天皇制は、その発祥と系譜の怪しさはともかく、この国特有の文化をつくってきたのはたしか。その正体不詳の一族を「聖家族」としてまつりあげ、権力保持のためのアクセサリーとしてきた連中がいた。天皇家をもっとも軽んじているのは、実はそいつら。そして、それを範とする集団はいたるところにある。 福島県民だけじゃなく、命が惜しいと考えるフツーの人なら、関東一円からは逃げ出したほうが賢明だろう。特に放射線感受性の高い30代以下の人は。オイラは……ドーデモいいや。 国家も役人も大組織の管理職も、結局最後は民衆を切り捨てて己の安泰を図る。ムラ集団さえ生き延びられればいいのだろう。 “クレムリン”の消滅は、あのチェルノブイリ事故が引き金を引いたことを知らないらしい。 欲深い生きものの犇く汚れた土の上で、このさき何年も汚れた空気を吸って生きながらえるなんて、なんの意味がある。牛も馬も豚も鶏も犬も猫も、みんな人間のために生きてきたのに、事が起こればまっさきに棄てられていく。これじゃ、朝日平吾、難波大助が化けて出るぞ。 もともと国家なんてヘのカッパだったはずだろ? 仏教徒を自称するなら、内山愚童さんを見習いなさい。 この60年余りの間、(低レベル)放射性廃物は、全世界で大気中にも海洋中にも大量に棄てられてきた。高レベルのものは地中深く埋めるというが、そこで奴がじっとしているという保証はない。10万年以上も後のことなど現代人はだれも責任を持たない。結局すべてを環境に垂れ流すことに変わりない。 人間界の法律には、過去の罪は問わないという「時効」制度がある。ならば、どこに埋めるにしろ無害化不能の猛毒放射性廃物の処理は、地球の未来生物の持つ時効権を先取りして奪うようなものか。10万年前の祖先の犯した取り返しのつかない罪を、未来の生きものたちに償わせるのだから。 核分裂で生まれる放射能の跳梁が許せないのは、生きものの健康や生存に有害だからという、それだけのせいではない。恐怖心を限りなく増幅させ、人間の五感を嘲笑いながら悪行をなす、まさに“サタンの働き”そのものだからだ。 中国の首相は温家宝(ウェン・チアパオ)。でもメディアは大抵「おんかほう」と呼ぶ。韓国の人名や地名は、現地の発音に合わせるのに、中国が鷹揚なことに甘えて日本語読みを続けるのは無礼だろう。キム・ヨナ(金妍児)のことを「きんけんじ」とは絶対呼べないくせに。 うれしくもないのに万歳三唱を強要されるのはイヤだし、ねぼけたメロと歌詞の「君が代」は基本的に好かない。すわっているときなら起立ぐらいはしても、手は上げないし声も出さない。歌わない。白と赤の国旗もデザイン的にお粗末。同調圧力には屈しない。 親ゲンパツもビジネスなら、脱ゲンパツもビジネス。新エネ開発もビジネスなら、100年じゃ終わらない廃炉解体は超特大のビジネス。米仏の核商売に踊らされるアジアの金持ち。 スリーマイル島の1基だけを廃炉にするのに14年と10億ドル。でも放射能は消えてなくなったわけじゃない。日本が脱原子力にシフトするにしても、50基以上を廃炉解体するのに要する時間と費用、そして途轍もなく厖大な廃棄物を想像すると気が遠くなる。だが、覚悟を決めてやるしかない。 瀬尾健・高木仁三郎・田中三彦・小出裕章さん…などの原子力に懐疑的な科学者や技術者。そして、推進する側にいる企業・学者・政府関係者など。核技術は、それに接する人間を、悩み深き哲学者にするか、または冷徹なビジネス至上主義者に峻別する。否応なく。 よく映像で見かける、白地にブルーのラインの入った防護服と称する怪しげな装束。あんな薄っぺらな生地で放射線をさえぎることなんてできるのか? と思っていたら、「放射能で汚染された放射性粉塵を防護すくことはできます。しかし、放射能を防護することはできません(ママ)」だってさ。 ちなみにこちらの商品の効能書き。 「広島・長崎」を経験した日本が、核兵器廃絶を主動するのはほとんど使命。その日本が「福島」で全世界に不安を撒き散らした責任は、脱原子力の旗幟を鮮明にすることでしか償えない。今こそすべての核利用技術の停止・廃絶を提唱すべし。▼原爆は2発だった。「福島」1発だけじゃ目が醒めないのか…。 1.私にとって(ほかの人は、どうだか知らない)最も苦痛なのは、「徒党」の一味の馬鹿らしいものを馬鹿らしいとも言えず、かえって賞賛を送らなければならぬ義務の負担である。「徒党」というものは、はたから見ると、所謂「友情」によってつながり、十把一からげ、と言っては悪いが、↓ 2.応援団の拍手のごとく、まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが、じつは、最も憎悪しているものは、その同じ「徒党」の中に居る人間なのである。かえって、内心、頼りにしている人間は、自分の「徒党」の敵手の中に居るものである。 3.自分の「徒党」の中に居る好かない奴ほど始末に困るものはない。それは一生、自分を憂鬱にする種だということを私は知っているのである。 新しい徒党の形式、それは仲間同士、公然と裏切るところからはじまるかもしれない。▼友情。信頼。私は、それを「徒党」の中に見たことが無い。(太宰治:『徒党について』より) 徒党とは、利害関係のみで構成された集団。当初の目的はそうでなかったとしても、そこに濃密な「生活(ビジネス)」が介在するようになれば、必然的に目的は消えうせ、徒党の維持存続だけが至上命題と化す。 【ああ革命は近づけり/ああ革命は近づけり/起てよ白屋襤褸の子/覚めよ市井の貧窮児/見や我が自由の楽園を/蹂躙りたるは何奴ぞ……いざ起て友よ革命は/我らが前に近づけり】(築比地忠助:『革命の歌』より) 【じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、かくめいも何も、おこなわれません。じぶんで、そうしても、他のおこないをしたく思って、にんげんは、こうしなければならぬ、などとおっしゃっているうちは、にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです。】(太宰治:『かくめい』) 本気で“革命”を考えていたまともな人間は、しらけているか、みな圏外に引いてしまった。残ったのは喰うためにしがみついてる商売人と、アイマスクを施された“善人”ばかり。いつかきた道、ニッポンの道。 5年後10年後20年後、晩発性障害により、どれだけガンや白血病患者が現れようと、放射能との因果関係を明らかにすることなどできっこない……。すべての原子力推進国家は「チェルノブイリ」によってそれを学んでいるはず。犠牲にされるのは決まって庶民。 放射能は人間の五感を嗤う。だがそれだけではなく、いわゆる第六感も、さらにその上位にあるとされる人間の高度の精神性などもまったく寄せ付けない。どんな強靭な生命体が立ち向かおうと、決して勝ち目のない「魔王」ともいうべき存在。あるいは、傲慢な人間を諌めようとする「鬼神」か。 1億円を詐取すれば懲役1年。1兆円を詐取したなら単純計算で懲役1万年。原子力(もんじゅ)に湯水のごとく、莫大なムダ金を注ぎ込んできた詐欺的関係者100人を、懲役100年の刑に処せ! 参議院行政監視委員会での小出氏。 ガンディーの「七つの社会的罪」を引用し、警告した小出氏。“献身なき崇拝”とは、根拠のない安全神話への崇拝を強要し、不安を抱く、本来献身すべき対象であった住民(核被害当事者)には、札束を握らせることで「共犯者」に仕立て上げてきた企業・政府、そして都市文明享受者らを撃つ箴言。 5月23日の参議院行政監視委員会での質疑応答を聴いて思うのは、国会議員と称される人びとが、いかに物を覚えぬ愚かな存在かということ。あれが良識の府というのなら、まったくもってこの国は絶望的。 権力に媚を売る成り上がりの、そのまた門守にすぎない犬数十匹。その成り上がりと犬どもにせっせと餌を運ぶ、飼い主ならぬ無数の給仕係。 90年近く生きる日本人はあまりにも長生きしすぎ。生存を維持するための糧をみずからが確保し、身の回りの始末が自分だけでできるなら、何百年生きながらえようとご同慶の至りだが、年金に20年以上も依存してしぶとく生きるなどは、制度設計の当初には想定されていなかったはず。 制度破綻を回避するには、現役世代の保険料負担を増やすこと以上にやるべきことがある。たとえば定年制による社員の切捨てを企業に許さないこと。年金受給開始年齢を70歳以上の任意の年齢に個人が選択できるようにし、それまでの就業を保障することなどだ。 働くことが苦役としか感じられないような雇用体系をつくった企業社会が異様なのだ。 国家であれ企業であれ、新陳代謝の滞った老人ばかりが跋扈する集団に、未来の展望が描けるはずはない。生老病死は、あらゆる「生命体」の免れがたき理。病篤き瀕死の組織は一度地に還るべし。 50代後半以降の人間なら、多少の内部被曝など問題にはならない。いわゆる放射能に汚染されているとされる食品でも覚悟して食うべきではないか。小出裕章氏もそう発言している。どの程度なら許容できるのかが知りたい。さもないと福島の農家(に限らないが)は全滅する。 放射能から子ども(と母親)をまもれ! というのは当然。だが、汚染地帯で生活せざるをえないおとなたちの暮らしも守られなければならない。50代以上の人間の放射能感受性は、子どもよりはるかに低い。たとえ“被曝産物”でも高年齢者限定食品として流通させるべし。 福島県全域は、事故以前の基準に照らせば、200万県民すべてが疎開避難しなければならないほどに汚染されている。当然そこでつくられるあらゆる生産物はだれからも忌避されるだろう。このままでは県全体が滅ぶ。無為無策の政府、われ関せずの他県民によって。 ほどほどの放射能で味付けされた新鮮食品! 違いのわかる50代以上の皆様向けに絶賛発売中! 教授センセイもご推薦! ⇒こちら。 国家の測定器に頼らなければ、何も食えず飲めもしない絶対的管理社会出現。生産者の祈りも丹誠も、放射能サマには通じません。 悪いのは東電と(親「米」)政治だ! の大合唱。じゃあ、東電のだれが悪いのか。社長か経営陣か社員か。核電力と知りつつその電気を大量に使っていた顧客はどうなのか。悪いのはどの政治家か、悪さを始めたのはいつからなのか…。ヒステリックな二元論で斬って捨てられるほど、ことは単純じゃない。 事故以前の生活再建を、福島の全県民をはじめとした、被害者すべてに補償することが一企業に可能なのか。政府にも肩代わりさせるにせよ、結局は巡りめぐって消費者が、コクミンが負担することになるのは決まりきっている。 100万キロワット級を1年運転すれば、広島原爆1000発分を超えるウランを「燃やす」ことに。この国にかれらが生まれて40年以上。いまや総勢5000万キロワットの原子炉さんが、せっせと「死の灰」を量産中。 生まれかわりが可能だとしても、もう二度と人間に生まれたいとは思わない。トゥインビーは鳥に生まれたいといったらしいけど、飛ぶのも相当疲れそうだから、オイラは地面に縛られない水草がいいな。なるべくちっちゃな。 アーレントによれば、全体主義の組織とは、独裁者の上意下達を明確にする、縦にシンプルな命令系統を持つのではなく、たくさんの「船頭」をつくることで責任の所在を見えなくさせた結果、だれもが「ハイル・ヒトラー」を叫ぶだけになり、思考停止のあげく暴走をはじめる集団をいうらしい。 生まれてきた星。生まれてきた時代。生まれてきた国。生まれてきた地点。それぞれ悪くはない「ところ」だったといえるか。それはまだわからない。これまで生きてきてもまったくわからない。あれ以来。 朝から放射能をたっぷり含んだ雨が降りやまない。地に滲み、川に注ぎ、海に流れこむ。地中や川や海に住まうみなさま、ほんとうにごめんなさい。 核分裂に伴って発生する放射能と、生命体の成長に欠かせない細胞分裂。両者はまったく相容れない。 【それでも歴史に最後の奇蹟が起こる、と信じたい人々のために。――おそらく奇蹟を行うものが政治的人間でないことだけは、エルサレムの二千年前と同じであろう。残されているのは、みずから政治を離脱し、政治から自己を断絶し、政治に譲歩することのない人間の立場である。】(大熊信行:『原子雲』より 1957年)
by dra-wkw
| 2011-06-22 18:03
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